30周年記念事業

30周年に寄せて

   同窓会員の皆様には、ご清祥にて各界でご活躍のこととお慶び申し上げます。地域の皆様の期待と要望により昭和58年4月に開校した母校も平成24年には創立30周年を迎えます。同窓会員も26期、約8,700名を越え、地域社会はもとより、県内外で活躍されています。

   20周年からの10年間には、少子化に伴う高校再編の為、一時統廃合の対象になりましたが、この地域での高等教育の必要性や地域の皆様のご支援により撤回され、この度無事に30周年を迎える事が出来ます。

   我々、長野南校等学校創立30周年記念事業実行委員会は、母校が地域に根ざし、地域に必要とされる学校になるよう、同窓会・PTA・学校が一体となって記念事業を行い、母校の発展に寄与していくよう活動を行って参ります。

   20周年までと違うのは、今までの記念事業は、同窓会長が実行委員長でしたが、新設校ということもあり、年齢も同窓会も未熟なため、歴代PTA会長の絶大なる協力とバックアップのお陰で、記念事業を開催しておりました。30周年は同窓会が先頭に立ち、記念事業を行って参ります。
孔子の言葉に
『吾、十有五にして学に志す。三十にして立つ。四十にして惑わず。五十にして天命を知る。六十にして耳順がう。七十にして心の欲する所に従って､　矩を踰えず。』
とあるように、同窓会も独り立ちをしなければなりません。
その為には、同窓会員皆様には、部活や勉学で青春時代を過ごした母校の発展の為、同窓会活動並びにこの度の記念事業に際し、ご理解とご協力をお願い致します。

   12月初旬に会員の皆様に募金の趣意書を送らせて頂きます。厳しい社会情勢の中ではありますが、何卒、趣旨にご賛同頂き、格別のご支援を賜りますようお願い申し上げます。

  最後に会員皆様方のご活躍とご多幸を心よりお祈り申上げご挨拶と致します。

地域に誇れる南陵魂を

   長野県長野南高等学校創立三十周年の記念すべき年を二十四年度に迎えるにあたり、心からお祝い申し上げます。

   長野市南部の犀南地区に普通科高校設立の運動が起こり諸先輩方や各界各層の方々の筆舌に尽くし難いご努力ご尽力により十年の歳月を経て、昭和五十八年四月に開校されました。環境面では、今は大型店が立ち並ぶ商業地域が近くに拡がっていますが、肥沃な耕地も残る閑静な住宅地に抱かれ勉学に勤しむには誠に相応しい佇まいを醸し出しています。今日まで多くの有為な卒業生を輩出し、各界各層で活躍されている状況は誠に喜ばしく誇りに思うと同時に励みや勇気をも喚起させてくれます。校章に描かれた二本の線は千曲川と犀川を表したもので、川のごとく倦まず弛まず研鑽し世界に雄飛して欲しいとの願いが校歌にも詠われています。また、校是として「意欲、創造、誠実」も掲げられ清新堅実な教育目標・方針の下、歴代校長先生をはじめ教職員の皆様、地域の皆様や同窓会、ＰＴＡの方々のご理解ご努力の賜物と改めて感謝申し上げます。

   ５年前までは将来の少子化に伴い県下全通学区ごとの高校再編に向けた試案が県教委より示され、本校も渦中に翻弄される時期がありましたが、同窓会、ＰＴＡ、地域等大勢の方々のおかげで危機を乗り越えたと拝聴しております。そのような経緯があったからこそ、名実ともに地域に誇れる進学校有名校を目指し、先生方や生徒の皆様が懸命に取り組んで来られた積み重ねが現在の校風を創り上げ不撓不屈の南陵魂をも育んできたものと理解しております。関係各位の今までのご尽力に心から感謝と敬意を申し上げるとともに、長野南高校がその名の通り南長野地域で確固たる礎を築き更なる発展を続けられますよう、今後とも引き続きご支援とご鞭撻を賜りますようお願い申し上げご挨拶といたします。

創立30周年を迎えて

   本校は昭和58年に、発展著しい犀南地区の熱い要望と期待のもとに、県下最大の30学級規模の普通高校として開校し、同年4月8日に第1期生469名を迎えました。それ以来本校での数々の教育実践が実を結び、8900余名の同窓生を擁する学校へと発展してきました。しかしここに至るまでには、幾多の困難を乗り越えなければなりませんでした。特に少子化の影響は大きく、現在の学級数は30学級規模から15学級規模にまで減少し、県の高校再編計画により他校との統合が検討されたこともありました。

   しかしこの30年間受け継がれてきた地域の皆さんの支援、そしてこれまでに本校を巣立った同窓生の皆さんの母校愛が大きな力となって、本校単独での存続が決まりました。本校の教職員も、郷土を担う有為な人材を育成することが自らの使命であることを改めて確認し、日々の朝補習や放課後補習・学習合宿・進路研修・就業体験など、様々な教育実践に取り組んでいるところです。また本校を支えていただいている地域の皆さんとの結びつきも大切にし、生徒会を中心に、地域の皆さんとの懇談会や催し物などにも積極的に参加をしています。

   創立30周年を迎え、本校は若さあふれる青年期から活力みなぎる壮年期に入りました。第１期生の皆さんも40代半ばの年齢となられ、それぞれの職場の中核的存在として益々ご活躍されていることと思います。同窓生の皆様におかれましては、創立30周年を機に、在校生とともに母校発展への思いを一つにしていただいて、長野南高校が次なる10年に向けて一歩を踏み出せるよう、今後とも変わらぬご厚情とご支援をよろしくお願い申し上げます。